ジャーナル

あの日の記録

ひとり、静か。

微睡みの中、どこからかの異音に促され、現実世界に引き戻される。 午前11時23分。 あまりの疲労に、ベッドに伏せたことも覚えていない。 のろのろと洗面所へ行き、顔を洗う。 ...
家族の記録

心の中とコロナ禍

家族全員がコロナに感染した。 まずは自分が感染し、次に奥さん、息子、そして娘。 キレーに一日ずつずれて発熱し、一日ずつずれて病院へ行き、抗原検査で陽性と診断された。 そして、10日間の自宅療養がス...
あの日の記録

戦いの末に得たもの。

電車の中は色んな人間模様が錯綜している。 ある朝の出勤時。 対面式シートの快速に乗りこみ、空いている席へ腰を落ち着かせる。 この時間をどう過ごそうかと考えていると、何やら不穏な雰囲気で話す声が聞こ...
あの日の記録

祖父の遺産

中学に進学した4月の終わり。 祖父が亡くなった。 75才だった。 本当に真面目で、面白くて、人情に厚い人だった。 当時の自分ではその全部を理解し、学ぼ...
家族の記録

第二波到来

世間的にはコロナ禍第七波が猛威を奮っているが、我が家にはなにをかくそう、第二波がやってきた。 その名は【RSウイルス】だ。 正直なところ、初耳だった。 元来、病気とはあまり...
家族の記録

息子、4歳。

今日、息子は4歳の誕生日を迎えた。   どこにでもある、ごく普通のイベントだ。     だが、自分にとっては、世界一特別で、尊い日である。   4年前の今日、息子はこの世に...
あの日の記録

父と王将

その日、マーチングの練習を終えた、その足で父の下へ向かった。 年始に会ってから半年ほど、一度も顔を見ていなかった、というより用事に感けて、足が中々向いていなかったのだ。 車が無かった、ということが実質の要因であるが、それを良い...
あの日の記録

小さな生命体

午前7時20分起床。 出勤するには、あり得ない目覚めの時間だ。 アラームが機能しているはずだが、眠りながら難なく止めていたらしい。 何にせよ、最短の手順、最速の時間で準備を済ませ、家を出る。 時計を見ると、遅刻はし...
あの日の記録

通勤ラッシュと涙

いつもの電車に乗り、いつもの時間に駅に着く。 地下鉄への乗り換えのため、改札へと、いつものリズムで歩を進める。 慢性的な運動不足を少しでも解消する目的で、エスカレーター横の階段を登るのが日課だ。 よく考えると、そ...
家族の記録

続・緊急事態

帰宅すると、すでに息子たちは寝ていた。 一見スヤスヤと気持ち良さげにしている。 ホッとした。入浴後夕飯を食べようと準備していると、鳴き声が響いた。 普段はあまり夜泣きをしない息子の声がした。 しかも、聞いたことのな...
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