【ブックレビュー】「不機嫌な妻、無関心な夫」〜夫婦仲が気になる人のために〜

この本は、何度も何度も読みたくなる本です。

いや、何度も読まなければならなくなると言って良いでしょう。

なぜなら、男性は女性の、女性は男性の本質について、決して理解できないからです。

この本は、そんな男性や女性が、夫として、妻として、相手を理解する一助になるものだと強くおすすめしたい1冊です。

こんな人におすすめです。

  • 最近、夫婦の会話が減ってきた
  • どうも夫婦間でぎくしゃくしている
  • 夫婦円満の秘訣を知りたい
  • 離婚の危機から脱したい
  • もっと仲のいい夫婦になりたい
  • これから結婚するカップル
  • 長年連れ添ってお互いが「空気」のような存在になっている夫婦

つまり、あらゆる夫婦に強くおすすめしたい1冊です。

この本では次のようなことがわかります。

  • 夫婦生活をうまく続けていくためのルール
  • 育児や家事の分担のやり方
  • 夫婦間の時間とお金の使い方
  • 夫婦の日常生活の過ごし方

ここからは、「不機嫌な妻、無関心な夫」の概要を紹介していきます。

「不機嫌な妻、無関心な夫」の概要

この本は、四つの章から構成されています。

  • 第一章「基本編」
  • 第二章「家事・育児の分担」
  • 第三章「時間とお金の使い方」
  • 第四章「日常生活の過ごし方」

本文は、◯✖️形式でまず、やりとりや考え方を簡潔に表現されていて、かなり読みやすいです。

ダラダラと前口上が長くて、読む気を削がれるようなことがありません。

第一章「基本編」

その冒頭のタイトルにまつわる✖️行動と○行動を端的に示した次に、その解説が丁寧に書かれています。

まず第一章では、夫婦の基本的なルールとして、次の5つを紹介しています。

  • 夫婦の関係とはどうあるべきか
  • 夫婦間のルールとマナーについて
  • 夫婦間の情報共有
  • 夫婦の愛情表現とは
  • 夫婦の関係性のメンテナンス

これらは夫と妻との間の、基本的に守るべきものとして、解説しています。

中でも、夫婦の関係性においての原則的ルールとして相手を他人だと思うことを推奨しているところとその理由を知り、なるほど、と納得しました。

第二章「家事・育児の分担編」

この章では、夫婦間で最も揉める原因となる、家事や育児の分担をスムーズに行うためのポイントを挙げています。

  • 相手への頼み方
  • やったことに対して「ほめて」とアピールする
  • 二人の、家庭の常識(スタンダード)を話し合う
  • 役割分担後の運営法
  • 話し合って決めたルールも、ときおり見直してアップグレードする
  • 話し合いは、万全のコンディションで行う
  • 悩み事は一緒に悩む
  • アドバイスは頼まれたときだけにする
  • 話しを聞くときは、ただただ共感に徹する
  • 夫婦だけで解決しようとせず、第三者を頼りにする
  • 相手に言いたいことは、直接言う
  • 反論は自分の非を認めてから言う など

この章で押さえたいところは相手の立場に立って考えることが前提で、役割分担をするということです。

このようなポイントを押さえることで、家事や育児について、ぶつかることも少なくなります。

たとえ、ケンカになったとしても、これまでよりは早く仲直りができることでしょう。

第三章「時間とお金の使い方編」

この章では、夫婦の時間とお金の使い方について、どう扱うか、どう認識するかを紹介しています。

  • 時間とお金に対する見方
  • SNSやスマホに振り回されない
  • お互いに言いにくいことほど、共有する
  • お金と時間に対する価値観を積極的に共有する
  • 家庭のことは夫婦で必ず決める
  • 休日は夫婦の共有財産
  • 仕事の話を積極的にする
  • やめてほしいことは、理由をつけて説明する
  • 夫婦の約束は、契約と同じ

ここでの一番のポイントは時間とお金は夫婦の共有財産であるということです。

特に、時間においても共有財産だということを前提にすれば、あらゆることがスムーズに進みます。

例えば、休日の過ごし方についても、働き手にとっても、主婦(主夫)にとっても休日であると考えたほうが、より平等に時間を有効活用できることになります。

休日の、育児については夫がすべて担当し、家事については妻がやる。

という完全分担型の休日とするのもひとつです。

かと言って、分担したのだからと任せっきりではなく、手が足りないときは必要に応じて助け合うことは大前提ですが。

第四章「日常生活の過ごし方編」

最後の章では、普段のくらしの中にあることについて、夫婦間の関係をよりよくするポイントを紹介しています。

  • 夫婦でどう呼び合うか
  • 夫婦生活について
  • 相手の話を聞き流さない
  • うるさいぐらいに言葉にしていく
  • どうでもいい、くだらない話を積極的にする
  • 家庭の外で、相手を褒める
  • 時には放っておくことも必要
  • 相手がいつかはいなくなる、という緊張感を持つ
  • 離婚自体が悪いことではなく、幸せになることもある
  • 謝罪に対して、謝罪で返す
  • 相手を変えようとするより、自分を先に変えた方がコスパが良い
  • 他の全員を敵にしたとしても、自分は相手の味方でいる
  • 思ったまま、いろいろと話しができる相手と結婚する

夫婦の基盤は、なんでもない普段の生活にこそ、その源があるということが言えると思います。

このどれも、お金も時間もかけずにできることであり、いつでも、だれにでもできることだと言えます。

しかし、だからこそ、すごく難しいことなのかもしれません。

ひとつひとつを大事に繰り返しながら生活することが、夫婦仲を強くすることにつながるのだと思います。

「不機嫌な妻、無関心な夫」まとめ

この本は、四つの章から構成され、

第一章「基本編」では、夫婦の守るべき基本的なルールについて
第二章「家事・育児の分担」では、スムーズに役割分担をする方法について
第三章「時間とお金の使い方」では、夫婦の共有財産としていかに有効活用するかについて
第四章「日常生活の過ごし方」では、普段の生活の中のささいなコミュニケーションの大切さについて

それぞれ書かれていました。

全部で50個の、夫婦仲をよりよくするレシピが詰まった素晴らしい本です。

本書のおわりの部分にも書いてありますが、夫婦は何もせずにうまくいくことはありません

もともと性別上での違い、生まれ育った環境の違いがある以上、価値観が違うのはいうまでもないですよね。

というより、人間として、別個のものなのですから相容れないのは当然のことだと思います。

だからこそ、その枠を越えて一緒になろうとしている夫婦という関係をよりよくするためには、お互いがお互いを知り、受け入れていくことが大前提になるのだと思います。

この本は、そんな二人を全力で応援したいと願って作られたものだと心から思えてなりません。

この本の中のたったひとつでも心に響き、実際の行動に移されて、夫婦の仲がよりよい方向に変化してほしいと思います。

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